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2020.2.11家事育児サポート

夫婦円満の秘訣は第三者にある?!台湾人産後ドゥーラさん住み込みの経験から学んだこと

ワンオペ育児、夫婦コミュニケーションのずれ、お互いたまった不満が大爆発、産後クライシス、、、産後数年間に夫婦に起きる危機のオンパレードですが、まさにこれが、一人目産後一年間のわが家の状況でした。
その状況を繰り返さないために、二人目産後に実践してきたのが、「民間の家事育児サービスの積極的活用」です。台湾人の夫との国際結婚のわが家の場合は、「台湾人産後ドゥーラさんに来日してもらい、自宅に住み込んでもらう」というかなり思い切った選択をしました。
特殊な例ではありますが、シッター、家事手伝いなど、第三者ヘルプを導入することのメリットを誰より人一倍感じた、この一年間の両立チーム育児実践経験を書かせていただきたいと思います。

 

住み込みのお手伝いさんって実際どうなの?

まず産前から計画していたのが、産後一ヶ月のいわゆる産褥期間に、自宅に産後専門の産後ドゥーラさん(中国語で月嫂-ユエサオ)を呼ぶこと。台湾では産後ケアが大変充実しているのは、卓球の福原愛ちゃんのニュースなどでご存知かもしれませんが、産後ケアセンターに産後一ヶ月間入るのも普通であるのと同時に、最近では自宅に専門の産後ドゥーラさんを呼ぶ場合も増えてきています。
わが家の場合は、二人目産後は上の娘がいるため産後ケアセンターに私が行ってしまうとなかなか大変ということで、自宅に呼ぶというプランで夫と夫の妹さんが準備をしてくれたのです。

【サービス内容】
産後一ヶ月(30日間) 基本的に24時間体制(可能な時間に休憩をとるスタイル)
○赤ちゃんの世話(沐浴、オムツ替え、ミルク授乳等)
○毎日三食+おやつの準備(家族の分も作ってくれる)
○夜中の赤ちゃんの世話(夜中じゅう見てくれる。ミルクだったら授乳もしてくれる。私は3時間ごとに授乳のため連れてきてもらっていました。)
○掃除・洗濯
○食材の買い物
○必要に応じて、上の子の世話(わが家の場合は通園バス乗り場までの送り迎え)

基本的に、産後の身体を休めることと赤ちゃんの世話、授乳、替わりがきかない上の子のお世話に集中でき、産後ドゥーラさんはまさに神のような存在でした。

最初は、自宅に家族以外の他人がずっといることに対する違和感に適応できるのか、言葉の問題(ツールは中国語のみ)など、不安だらけでした。しかし、実際にスタートしてみると、そんな不安は小さなもので、やってもらえることの多さと、便利さ、快適さの方が比較にならないほど多かったのです。
そして、ママ(妻)が安定していることによる家庭の平和、つまり自分の平穏(仕事に集中でき、家に帰ってきても平穏に過ごせる)を実感した夫は、これをしばらく継続しようと自ら私に提案してくれたのでした。

その結果、一度台湾に帰国したのち、また間隔をあけつつ、1~3か月スパンで数度来日してもらう、という方法をとることになりました。(それからは24時間ではなく、朝/夕方~夜寝る前までのシフト制。)

住み込みという、日本では少数例ではありますが、そこから得られた「第三者を家事育児に巻き込むこと」のメリットは多いです。

 

夫婦ともに余裕ができ、家族と向き合う時間が生まれる

・第三者が自宅にいることで、イライラしている自分を他人に見せるのは恥ずかしいというブレーキが働き、夫婦間の口論が減少する
・私(妻・ママ)に余裕ができて、夫への不満も減る。そのことにより夫も自宅にいる時間が楽になり、心に余裕が生まれる。
・自分自身に余裕があることで、イヤイヤ期の子どもにもじっくり向き合える。
・外国人ドゥーラさんを導入したことで、日々の会話から子どもが少しずつ中国語を習得した。※継続依頼の決定打となるプラスポイントでもありました。

では逆にマイナスなことは何があるでしょうか?

 

家族の明るい未来のために、お金を投資したと考える

やっぱりなにより第一に、「費用の高さ」がハードルですよね。シッターさん、家事代行を頼む人たちは、一握りのセレブだけ、自分には関係ないこと、私も以前はそう思っていました。わが家の住み込みドゥーラさんも、日本で頼むよりだいぶ安いことは前提としてあったうえで、それでもやはり、かなりの出費でした。
わが家は夫の海外出張が多く、月の半分以上は不在。家でも仕事をする必要があり、自宅で決まった家事育児タスクを日々こなすという状況は不可能でした。また、双方の実家も遠方。妻がほぼすべてを引き受けるか、民間サービスなどの第三者を活用するかの二択でしたが、一人目の経験から、何としても第三者を活用しよう、という思いは夫婦で共通していました。話し合いながら、サービス内容と料金が自分たちにとって見合うと思えるものを妥協せず探そう、という方向で動き始めたのです。

 

わが家にとっての明るい未来の第一歩となったチーム育児

もし一人目のときと同じく、妻である私のワンオペ育児が続いていたら、、、おそらく夫婦関係は破たんしていたかもしれません。お互いの大事にしたい「軸」を話し合えないままに、「自分の方が大変」というマウントの取り合いをし、たくさんのエネルギーを使って話し合いという名の喧嘩も山ほどしてきました。
育児家事の枠外にいた夫、それを常に不満に思い育児家事になんとか参画してほしいと思っていた妻、という対立軸から、「どうやってわが家なりのハッピーなチーム育児の形を作っていくか」について二人で考え、解決策を検討していく。私たち夫婦が、明るい未来に向けて歩き出した第一歩でした。

後編では、その他の民間の家事育児サービスを使ってみた感想や、その経験から学んだことについて書いてみたいと思います。

この記事を書いた人 ただまきこ

3歳、0歳の2児の母。外資系医療機器メーカーで、広報・宣伝業務を担当。
一度目の育休は、日々の子育てに追われて自分自身の軸が定まらないままに復職。働く意義を見失いかけたところで突入した二度目の育休では、両立チーム育児ラボやボランティア、育休コミュニティ参加など様々なことにチャレンジする中で、働く目的や、自分や家族でどんな未来を描きたいのかについて改めて考え直し&行動し、自分をアップデート中!