育休者向けのオンラインコミュニティが増え、全国の育休中のママ・パパと繋がりが持てるようになった昨今。オンラインコミュニティと聞くと、どのような印象をお持ちでしょうか？「家にいながらたくさんの人に出会えそう」「オンライン上で仲良くなれるか不安」などポジティブ、ネガティブ含めさまざまな考えがあると思います。
今回はコミュニティ主宰者からみたオンラインコミュニティを活用するポイントについて、MIRAIS(ミライズ)主宰の栗林真由美さんと、ライフキャリアリノベーションラボ コミュニティーマネージャーの浜本とのコラボ対談イベントを開催しました。
●育休中にありがちな行動やモヤモヤとその解決策
仕事から長期間離れることで、社会から取り残されたような孤独感を感じる人が多い産休・育休。そのモヤモヤをはらしたい、とにかく繋がりが欲しいなどの理由から手あたり次第に勉強会に参加したり、コミュニティに所属してしまったりするのが産休・育休中にありがちな行動の一つです。
でも、色々参加して行動しているはずなのにモヤモヤと疲労感だけが残る・・・。なぜそうなるかというと、軸が定まっていなかったり、1人で考えて行動しているから。だからこそ客観的な意見を聞いたり、一緒に考えていく仲間を作って自分の行動の軸を決めていくことが大切とのこと。
いきなり軸を決めるのは難しいので、まずは自己理解や内省が必要です。内省ワークができるようなイベントに参加したり、同じ状況の仲間と対話をすることがオススメとのことでした。
●育休者向けのオンラインコミュニティに入るメリットとは
ママ・パパとしてではなく、「私」としてのコミュニケーションの入り口が作れることが一番のメリットです。例えば支援センターなどで知り合ったママさんに仕事の話しをすると価値観のズレを感じてしまうことも少なくないですが、オンラインコミュニティだと価値観の近い人たちが集うので、仕事の話でもスムーズに受け入れてもらえる場合が多いです。
また会社ではできないような経験が積めたり、しがらみやルールにとらわれずに自由に行動することができます。同じ子育て中の親であるということは、ライフステージが近いからこその悩みの共有ができ、メリットが大きいとのことでした。
さらに複数のコミュニティに参加することで、多様な価値観を持った人との出会いがどんどん広がり、育休中の世界がさらに拡がります。自分の居場所や役割が増えることで、自分の存在価値を実感し、自己肯定感が上がったり、1つのコミュニティで学んだことを、もう1つのコミュニティで実践するなどの相乗効果もあるそうです。
●コミュニティ活用の３つのポイント
①参加するだけでなく、行動する
②自ら率先して自己開示する
③やりたいことを人に話す・発信する
コミュニティに参加することを目的にしてしまいがちですが、あくまでもコミュニティへの参加は手段なので、参加するだけでなく、軸にそって行動しなければ何も変わりません。ここは聞いていて耳が痛いなぁと思うポイントでした。まずは完成度は置いておいて、たくさんアウトプットしていくことが大切ですね。
2つ目のポイントは、自分の価値観や考えを自ら開示していくことで共通点がある人が声をかけてくれたり、自然と交流が広がっていくということです。また自己開示は復職後にもすごく役に立つというのも印象的でした。スムーズに復職するには、自分の状況を周囲に知ってもらい協力を仰いでいくことが重要とのことなので、育休中に訓練しておけるとよいですよね。
3つ目のポイントは自分のやりたいことをとにかく人に話したり、発信をしていくことです。最初のうちは反応がなくて落ち込んでしまうこともあるかもしれませんが、続けていくことで、段々と声をかけてくれる人が出てきたり、応援してくれる人が増えていきます。〇〇さんといえば〇〇だよねと自分のタグが出来ていくそうです。クローズドなコミュニティだからこそできることだと思いました。
メモをする手が止まらないあっという間の1時間。有意義な育休を過ごすためのtipsがたくさんちりばめられてたので、カンタンではありますがご紹介させていただきました。
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