長かった育休が終わりに近づいてくると、仕事復帰した後、仕事・家事・育児をうまく両立できるのだろうかと不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
育休中は朝の時間に余裕があったり、子どものお昼寝時間を利用して家事をしたりしていたものの、復帰後に出勤前・帰宅後の時間だけで家事を回せるのだろうか・・・4月に復帰予定の私は今まさに不安な気持ちです。
この不安な気持ちのまま復帰して、仕事・家事・育児に追われてパンクしたくない!
この状況を打開するために、復帰後シミュレーションにチャレンジすることにしました!
ラボの先輩がすでに実践していた「復帰後シミュレーション」とは、復帰後の生活リズムを想定し、出勤前・帰宅後の時間のみを家事に当てる練習のことです。わが家は今まさに復帰後シミュレーション真っ只中!
シミュレーションに取り組むことで家事の取捨選択・効率化だけでなく、自分の時間を持つことができたり、自然と家族を、特に子どもを巻き込んでチームとして家事に取り組むことができたりと、家の中に変化が生まれてきました。
今回はわが家のチャレンジ方法をご紹介します!
Step 1 出勤前、帰宅後にやる家事を時系列で全て書き出し、優先順位を決める
最初に夫とともに、今実際に行なっている家事を朝、夜に分けて時系列に全て書き出しました。次に書き出した家事を、縦軸に時間、横軸に優先順位(必ずやる、やっておくと助かる、余裕があった時にやる)として分類しました。
そして書き出した家事の必要性、実施する時間帯、実施する頻度、効率化などを再考しました。例えば、
・「子どもの朝ごはんの用意」は毎朝必要
・「食洗機から食器を出してしまう」は毎日実施する必要があるけれど朝じゃなくてもいい
・「料理の下ごしらえ」は週に2回、燃えるゴミの日の前日にまとめてやる
・「洗濯物をたたむ」はやっておくと助かるけれど、今日中にたためなくても問題ない
という感じです。
そして書き出したものを改めて眺めていると無駄も見つかります。
私の場合、キッチンと食卓の間の移動が多かったので、改善できないかと考えました。
キッチンと食卓の間の移動が多い
→カウンターキッチンの利点を活かせていない
→カウンターキッチンを活用するためカウンターを整理。水切りかごをなくしてみる
→行き来の回数も減って、水回りの掃除もしやすくなった!
というように、効率化することもできました。
Step 2 夫と分担をざっくり決める
わが家は今まで、なんとなくの家事の分担はあったものの、夫と明確に分けずに気が付いた方がやるスタイルでした。今回、復帰後にスムーズに家事を進めるため、優先順位の高い家事についてざっくり分担を決めることにしました。
今まではお互い相手のやってくれている名もなき家事(食洗機のメンテナンス、日用品の補充など)を把握していないこともあったからです。
また夫はよく気がついて実践してくれるけれど、家事の優先度を理解していなかったため、時間のない朝子どもの身支度を手伝ってほしいのに、洗濯物をたたんでいたり、食器を洗っていたりすることがあり、今はそれじゃないでしょ!とイライラすることがよくありました。
夫と2人で家事を全て書き出すことで、お互いのやっていた名もなき家事を把握することができ、また優先順位を決めたことで自分の担当分が終わった後、次に何をすべきか明確になって良かったです。
Step 3 自分たちの希望を共有する
今までは家事の話だけでしたが、次に少し欲張って自分たちの希望を反映できるようトライしてみました。
私の希望は、毎日じゃなくてもいいから自分の時間がほしい、朝ごはんを子どもとゆっくり食べたい、週に1回は1人で湯船にゆっくり浸かりたい、献立を考えるための食べたいメニューリクエストがほしいなどです。
夫の希望は、夜に自分の時間がほしい、朝はできるだけゆっくり寝ていたいなどでした。
例えば夫の「朝はゆっくり寝ていたい」、私の「朝ごはんを子どもとゆっくり食べたい」を実現させるため、朝ごはんの準備までは私が担当することにして、ご飯の用意ができたら家族を起こします。
私と子どもがご飯を食べている間に夫が身支度をし、その後夫が朝ごはんに合流します。私は食べ終わるとそのまま先に出社、夫は子ども達の身支度をして保育園に送ることにしました。
夫は夜に自分の時間がほしいため、基本的に私が子どもをお風呂に入れて寝かしつけをしますが、週に一度は夫に交代してもらい、その日は1人でゆっくり湯船に浸かり、その後自分の時間を持つことにします。
現時点で全ての希望を取り入れることができなくても、希望をパートナーとシェアしておいて、できるものから実現していけたらと思っています。
思いがけず子どもにもメリットが!
シミュレーションに取り組む中で子どもにとっても成長のチャンスがいくつかありました。
私は少しでも多くの時間を子どもと過ごしたいと考えているため、ご飯の準備の際に子どもとキッチンーリビング間で分断されている時間を短くしたいと思い、ご飯をバイキング制にしました。
主菜や副菜を大皿やタッパーごと食卓に運び、それぞれが自分のお皿に食卓で取り分けます。そうすると思いがけないメリットとして、子どもが自分で食べる量を決めることになり、「これは好きだから多めに」「これは苦手だから少なめに」と自分で判断できるようになりました。
そうすると苦手なものでも食べないという選択肢はなく、「自分で決めたのだから苦手な物でも食べよう」と残さず食べられるようになったんです。小さなことだけれど子どもが自分で判断できることは好ましいですし、何より食べ残しも無くなって嬉しく感じています。
また洗濯物をたたむ際、できるだけ子どもの近くにいたいから遊んでいる側でやろうと始めてみると、「私もやりたい!四角いものなら畳めるよ」と自分から手伝ってくれるようになりました。
毎回、甲斐甲斐しく手伝ってくれるので、せっかくだからと貯金箱を買って1回10円ずつお駄賃を渡すことにすると、「今7個お金が入っているね」「お金が20個集まったらお菓子買いに行こうね」などの言葉が本人から聞けるようになり、数やお金の勉強にもなっているようです。
今上の子は保育園の準備を自分で行なっているのですが、4月からは下の子の準備もお手伝いしてもらおうと考えています。
私も助かるし、本人もお姉ちゃんとしてお手伝いしたい気持ちが満たされ、お駄賃ももらえて、お互い楽しく取り組めそうです。
最後に
復帰後シミュレーションについてご紹介してきましたが、書き出すのも大変だし、パートナーと共有する時間を取るのも大変だし、実践が難しい・・・と思われる方もいるかもしれません。
私もそうでした。毎日少しずつ書き出しては休んだり、夫と少しずつシェアしたりと試行錯誤しながらゆっくり進めてきました。
育休中に完全なものにならなくても、慣らし保育、復帰後に少しずつ軌道修正しながら、その時の最適を見つけていけたらいいのだと思っています。
今は復帰直前、駆け込みで生活リズムを整えなきゃ!という時期かもしれませんが、私はこの最後の一週間はもうすぐ離れる下の子とゆったりと楽しい時間を過ごしています。
復帰直前の私にとってはそれが最優先事項!後悔のない育休の締めくくりとして子どもとたくさん笑ってパワー充電して、復帰に備えるのが私らしいと思っています。
復帰を控えた皆様も、育休最後の時間を自分らしく楽しく過ごしてくださいね!
急がず焦らず、復帰後も頑張りましょう!