1月2回目のランチ会では、『育児は仕事の役に立つ~「ワンオペ育児」から「チーム育児」へ~』の著書、浜屋祐子さんがラボランチ会に来てくださいました。
復職が迫る中、育休中に後れを取ってしまったのでは?と思う人もいるのではないでしょうか。でも、育児で身につくさまざまなスキルは仕事にも役に立つのだということを知ることで、自信をもって復職を迎えることができるはずです。
浜屋さんは、社会人向けの経営教育を行っている企業で働きながら、ライフワークとして自治体主催の両立支援や執筆を行う等、出産・育児等のライフイベントを経験しながら働く方を応援する活動に取り組んでいらっしゃいます。活動は多岐にわたりますが「働く」「学ぶ」「育てる」のミックスを支えることが浜屋さんの軸となっています。そして、浜屋さんご自身も2回の出産と職場復帰をご経験されていて、さらには出産後に大学院に進学されたり、コロナ禍を契機に13年ぶりにフルタイムで正社員のマネジメント職になられたりと、ご自身の経験を生かしながら周りをエンパワーメントされています!
育児という経験を捉えなおす
育児と仕事と聞くと「ワーク・ファミリー・コンフリクト」(両立大変)というマイナス面に目を向けられがちですが「ワーク・ファミリー・エンリッチメント」(相乗効果)というプラスの部分に目を向け執筆されたのが「育児は仕事の役に立つ」という書籍です。そう、育児には相乗効果があるんですね!浜屋さんはこの育児におけるプラス面に目を向けて欲しいと仰っていました。
育児は仕事の役にも立つ
育児、特に共働きの育児では、自ら育児を実行することだけでなくパートナーや周りの方々と共に育児を行う為に必要となる「体制づくり」が欠かせません。この体制づくり、具体的には家庭内での協働、育児情報の共有、家庭外との連携等による「チーム育児」という経験は仕事上の能力向上に繋がるのです。チーム育児をリードするためのリーダーシップ能力、連携を取ってチーム育児を行う部門間調整能力、マルチタスクによる業務能力、視野の広がりなど、仕事に役立つ能力が知らず知らずのうちに培われています。
育児をしながら働く方々へのエール
最後に浜屋さんから、育児をしながら働く皆さんにメッセージを頂きました。
・育児は仕事の役に立つ。
・自分なりのチーム作りを意識し、人に頼る練習を。
・自分自身を大切に(その為にも人に頼ってOK)。
・長い目で捉えよう。
復職前のこの時期は育児や仕事の事ばかりが気になり、復職後は仕事が思考の大半を占める様になってしまいますが、改めて自分自身を大切にすることを忘れてはいけないなと感じるメッセージでした。今日の学びを生かし、自分を大切にしながら、育児で培った能力を認識して自信をもって復職を迎えたいです。