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2022.7.9ラボ活動報告

6月ランチ会レポート②チームわが家の作り方講座(講師:林田香織先生)

みなさん、こんにちは!インターンのゆーみんです!

 

 6月の月間テーマは「チーム育児とは?」です。仕事と育児の両立支援を行っているワンダライフLLP代表の林田香織先生にお話を伺いました。

 

 講師の林田先生は、ラボ設立以来、毎年ランチ会でお話をしてくださっています。

メンバーの子育ての悩みや時代の変化に合わせながら、少しずつアップデートされた内容になっているそうで、今回もとても楽しみです!

 

講師紹介

林田香織先生

二人の大学生と中学生(受験生)の三人男子の母

仕事と育児の両立期の人向けの研修講師

NPO法人ファザーリング・ジャパン理事

ワンダライフLLP代表

 

以下、林田先生のお話された講演部分は、内容(ブルー)と、感じたこと(グレー)でまとめていきます。

 

現代の社会は・・

 足りない(労働力)・長い(人生)・わからない(先が見えない)時代です。

現代は、超少子高齢化社会で労働者人口は減少し、平均寿命は伸び、労働時間は長くなっています。その上、先行き不透明な時代で、何が正しいのかは、誰にも分かりません。だからこそ、今日の話も、一年間のラボの活動を通しても、正解を求めるのではなく、自分なりの納得解を求めていくのがいいかなと思います。 

私は人の講演を聞くとき、それが正解かを判断してしまいがちですが、林田先生に、このようなことを前提でお話して頂けると、良いと納得できる部分を自分に残していこうと思え、とても気持ちも楽になります。「何が正しいのかは、誰にも分かりません。」ということは、同時に「鵜呑みにせず、自分で考える必要がある。」ということでもあると感じます。

 

「チームわが家」でいこう!

 社会では「両立」を目指すといっても、夫婦だけでは限界がありますよね。みなさんの周りの「ひと」「こと」「もの」を活用していこうとするのが「チームわが家」です。

 

「チームわが家」は下記のようなサポーターで構成されます。

 

  • 家庭内サポーター・・じいじ、ばあば、おじ、おば
  • 先生・・保育園、幼稚園、学童、習い事
  • 時短アイテムテクノロジー・・・便利家電、スケジューラー、アプリ
  • 民間&行政サポーター・・・家事代行、宅配、ファミリーサポート、ベビーシッター、病児保育
  • 家庭外家族サポーター・・・パパ友、ママ友、同僚、上司、職場の両立支援

 

 サポーターの活用で大切なことは、全てに頼ろうとしていこうとするのではなく、お互いの心地よさを大事にしながら活用していくことです。

 忙しい日々の中、サポーターの話だけを聞くと、いかに自分が楽になるかを軸に、どう活用するかを考えてしまいそうです。しかし、私が楽なとき、子どもは辛いかもしれない。その逆も考えられます。家族みんなのHappyがどうしたら叶うかが、ポイントになりそうですね!

 

チームとして成長するわが家へ

 以前はこのチームわが家を「両立をサポートするための家族」を作ろう!とお話していきました。しかし、そうすると、夫婦間で見えている両立が違ったり、個々が試行錯誤をして負担感がアップしてしまったり、皆さんがチームわが家を作る営みが辛いものになってしまいました。

 そこで、何が皆さんを辛くさせているのか、問い直しをした結果、「両立をサポートするための家族」ではなく、みんなの「こんな家族になりたい」を目指して、試行錯誤しながら成長するチーム我が家を作っていくのがいいという結論に至りました。

 林田先生はこの結論に至るまで、半年間考え抜いたとおっしゃっていました。昨年度からアップデートされた部分なのだと思います。家族みんなのHappyを目指すだけではなく、みんなのHappyの景色を共有して進むということですね。みんなが進む方向が分かるのが大切だということは納得です。私は、教員をしているので、クラス作りにも通じます。

 

では、そんなチームわが家をどのようにして作っていくのか具体的に紹介していきます。

 

 

チームわが家に必要な3つの力

  • 取説力:整理&共有する力・・日々や中長期的なプランや目標を、家族や職場と共有する力。※この共有のところが難しく感じるときは、自分と家族のケアにアンテナを張るようにしていきます。家族が機嫌よくいられる状態で初めて、共有がうまくいきます。

 

  • 相補力:お互いに補い合う力・・役割固定のスペシャリスト型から、役割交代可能なジェネラリスト型へなれるよう意識していくことで、リスクヘッジができる。

 

  • 連携力:リソースを活用する力・・「ひと」「もの」「こと」を活用する力。

 

 取説力の整理&共有する力の前提として、自分と家族のケアがあるというのは、新しい視点でした。確かに、自分も相手もいっぱいいっぱいのときは、未来を語る余裕がないですね。思いや目標を共有するとき、自分も相手も、話せて聞ける状態にあるのかを考えるのは大切な視点ですね!

 

 林田先生は最後に、「子どもも頼れるチームメイトに!」というお話をされました。小さいときから、楽しみながら家事を手伝ってもらっていると、子どもの自尊感情を高めていけるそうです。工夫の一つとして、例えば、子どもが一人でお留守番のときには、そのときだけ食べてもいい特別な冷凍食品を用意します。すると、帰宅後、親は「ごめんね。」ではなく「おお、食べたか!」と声をかけられ、子どもも満足できます。私もこのように、子どもの「自分もできる!」という気持ちを育てながら、楽しくチーム育児をしていきたいなと思いました。

 

メンバーの感想

・お話を聞いて、そのとおりだと思いました。自分にも相手にも余裕がないときは、対話なんてできませんね。お互いのケアは大切ですね!

・うちの夫婦はお互いのケアにもっと時間をかけていい夫婦だと思いました。お互いの価値観も似ているので、お互いのケアができれば、あとはスムーズにいくかもしれません。それぞれの余白をつくることに注力していきたいです。

 

質疑応答の中で・・

 林田先生は、夫婦が対等性を感じるのは「情緒的公平感」と「量的公平感」があるという話をされました。例えば家事には「情緒的公平感」を、育児には「量的公平感」を求めるという風に、人によってどの分野にどの公平さを求めるか違うそうです。メンバーの中には夫婦間で家事と育児に感じる公平さが異なっているが、どのようにすり合わせしていくと良いかという質問がありました。

 林田先生は、「全ての捉え方を一緒にする必要はない。詰まりがある(気になってしまう)ところだけを、自分が折れるのではなく、お互いの理解に繋がるような話し合いで解決できると良いですね。」とお話されました。

 

 

 パートナーがどちらの公平さで物事を捉えているのか、アンテナを張っていくだけでも、相手の理解に繋がりそうです!また、夫婦間で「どのようになれば公平に感じるのか」を話し合っていくことも大切になりますね。

 

  今回のランチ会は、林田先生のアップデートされたお話に、より納得感を得られたと同時に、メンバーの現実的な質問により、深まりのある充実した時間となりました。

 

 次回、6月のテーマは「STANDをつくろう!」です。

今回のお話の中で、チームわが家に大切な3つの力に取説力がありました。

そこでポイントとなった整理&共有の部分がSTANDと関わっているようです。

 

7月のランチ会レポートもお楽しみに!

あなたも、私達と一緒に、自分自身も見つめ直し、今後に生かしてみませんか?

 

ラボでは、4期メンバーの仲間を募集しています。

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この記事を書いた人 八木澤 由美

0歳男の子の母。仕事は小学校教員。担任時代を経て、英語専科として勤務。

現在育休中。フルタイムで復帰するかを迷いながら、新しい働き方を模索中。

猫が大好き。息子と飼い猫の追っかけっこが面白く、楽しく眺める日々を送っています。